照明資格、照明設計の日本ライティングコーディネート協会

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≪目の色≫を考慮した人にやさしい配色を

前回は「瞳孔の開き具合で明るさが決まる」という話をしました。今回は瞳の色について話します。まず、画像を2枚ご覧ください。一般的な日本人の瞳と白人の瞳です。ご覧の通り透明度が違います。これが照明計画に大きく影響するのです。皆さんは海外でこんな経験ないですか?「泊まったホテルが暗くて仕事ができなかった...」「地下鉄の階段が暗くて見えなかった...」「レストランが暗すぎて食事がちゃんと見えなかった...」等々。

 有色人種である日本人は一般的に色素が濃いことが特徴です。目の構造も同様に色素が濃く、白人に比べて濃い色の瞳を持っています。このことは言い換えれば、光が透過しにくい瞳であるともいえます。逆に白人は色素が少ない為、光の透過率が違います。

 以前、新聞を読める照度の実験を白人と日本人で行ったところ、白人は日本人の3分の1以下の明るさでも十分に文字が読み取れました。白人は暗くても目が見えるのです。逆に昼間はサングラスをしないと眩しすぎるという訳です。白人中心の国へ日本人が行けば、夜もサングラスをかけているようなもので、住宅から商業施設まで全て暗く感じてしまいます。皆さんの周りにも日本人だけど目の色薄い方はいませんか。ちょっと聞いてみてください。「オフィスの照明眩しくしないですか?」と。日本の住宅もオフィスも平気で電球丸出しで使用していますが、白人からすれば異常なことなのです。

特にこのことは、...。

 

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こちらの記事は当協会副会長 山中先生の「これからの住宅ライティング多様化するライフスタイルへの対応」の一部となります。照明を学んでいる方々へ向けての記事となります。

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