照明資格、照明設計の日本ライティングコーディネート協会

ブログ

体内時間のズレを照明がリセット

人間は古代から朝日で起床し活動を始め、夕焼けで帰宅し火を囲んで眠る、という生活が脳にインプットされている。

 

体内時計のズレを照明がリセット

 

最近様々なところで「サーカディアンリズム」という言葉を身にします。簡単に言えばすべての生物が持つ体内時計の周期で、特に光の外的要因に強く影響を受けます。ヒトで言えば、体内時計はほぼ25時間周期を持っています。ところが、自然界は24時間周期です。ここで一時間近くのズレが生じているわけです。

ところが身体は上手くできていて、毎日1時間のズレを自然界の光で調節しているわけです。例えば、自然界の光を目にしない人がいたとすれば、毎日1時間ズレていく訳ですから12日後に昼と夜が入れ替わってしまう訳です。

宇宙船で長期間に渡って宇宙を旅する飛行士は、この現象が起こらないように宇宙船内に地上の時間帯と同期させた照明が組み込まれており、身体と自然界の時間がずれないようにしています。ヒトが体内時計のリズムを狂わせてしまう、いわゆる「自律神経失調症」と呼ばれる病気の原因ですね。自然界の光のリズムに合わせた生活をする――このことがヒトの身体にはとても良いことなのです。

皆さんの一日の光環境を考えてみてください。自然界と同じ光環境に身体を置いていますか?

 

 

①     朝は少し青白い光で朝食をとる。

②     夕方以降は電球色の光で過ごす――現代の社会人では難しいことでしょう。

   事務所の照明は真っ白で朝から夜中まで自然界の昼の状態ですから。

 

 

健康に重要な照明

 

以前は私も住宅はくつろぎ、安らぐ空間ですから、電球色の光環境の一辺倒で提案していましたが、最近は、朝は色温度の高い光で、...。

 

【続きは講座お申込みをいただき会員登録後にお読みいただけます。】

 

こちらの記事は当協会副会長 山中先生の「これからの住宅ライティング多様化するライフスタイルへの対応」の一部となります。照明を学んでいる方々へ向けての記事となります。

TOPへ