照明資格、照明設計の日本ライティングコーディネート協会

ブログ

LEDの特徴活かしインテリア性の高い器具を

ここ10年で、急速に照明の光源がLEDへと転換し、照明メーカーも全てLED照明という時代になりました。

しかし、省エネには大きく貢献しているのですが、その一方でインテリアとしての照明が止まってしまっている…ように感じます。

 

LEDの特徴である省エネの側面が先行し、本来のインテリア照明の側面が海外に比べかなり遅れているように思います。特に住宅市場においては、LEDといえば『ダウンライト!』『LEDシーリング!』の図式ができあがっており、昔ながらのシャンデリアやペンダントといったデザイン重視の個性あふれるインテリアとしての照明器具が大きく衰退してしまっているような気がしてなりません。

 

海外では、ベース照明のLED化は進んでいますが、LEDのもう一つの特徴である『小さい光源』の側面をうまく取り入れた従来ながらのデザイン器具が多くリリースされ、インテリア性の高い照明器具が目につきます。国内のLEDペンダントは小型化していますが、小さい為に実際はダイニングテーブルの上に2灯、3灯と多灯使いでレイアウトされる事が中心です。手法としては良いのですが、大半がそうなっていることに疑問を持ちます。

 

私は未だに住宅の照明計画のダイニングペンダントには、ルイスポールセンのPH5(1958年発表)、リビングペンダントにPHアーティチョーク(同)等の北欧発祥の照明器具をご提案しています。このシリーズは、ペンダント自体が間接照明になっている器具です。勿論、最近は光源がLED化していますが眩しさを感じさせず、光の色も白熱電球に近い暖かみのある色を使用しています。

 

住宅インテリアの中で照明器具の存在は...。

 

【続きは講座お申込みをいただき会員登録後にお読みいただけます。】

 

こちらの記事は当協会副会長 山中先生の「これからの住宅ライティング多様化するライフスタイルへの対応」の一部となります。照明を学んでいる方々へ向けての記事となります

TOPへ