照明環境デザイナーが育つ環境の醸成を
照明デザイナーという肩書の方が皆さんの身近にいらっしゃいますか?あまり出会えませんよね。照明デザイナーの仕事を大きく二つに分類すると①照明器具のディディールを生み出す仕事②照明環境計画を構築する仕事――の二つになります。
器具のデザイン(意匠)を専門に器具の制作までしている会社は国内に約50社ほど。ほとんどの会社が照明器具メーカーの下請けで、メーカーの企画に沿って器具のディディールを考案したり制作したりします。
昔は何百社もありましたが今ではそれ位に減り、照明器具を作れる会社を探すのにひと苦労します。光源がアナログからデジタルに変わったことも大きな理由ですが、他業界と同じく担い手が減っていることも影響しています。
もう一つ、従来は照明器具といえば、シャンデリア、ペンダント、ブラケットといった意匠系の器具が多かったのですが、30年ほど前から住宅でもダウンライトが多く使われるようになり、意匠系の器具の市場が急速に縮小しました。照明器具はインテリアエレメントではなくなってきたわけです。しかも器具のデザイン提案は、個人の好みが十人十色ですので、これといった答えが一つではない訳です。商業施設の場合はお店のコンセプトや商品の方向性が如実に表れますので答えを見つけやすいのですが、住宅となると施主の家族それぞれの主義主張が交錯しますので「これが正解」といった器具デザインは存在しません。誰かが妥協しているのです。
もう一つの、照明環境を構築する照明デザインの方は、さらに少なく30社ほどです。実態のない光の環境を構築するには、生理学から心理学まで熟知し、さらに光学的な...。
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こちらの記事は当協会副会長 山中先生の「これからの住宅ライティング多様化するライフスタイルへの対応」の一部となります。照明を学んでいる方々へ向けての記事となります