壁面で気にしなければいけないのはどんな事でしょうか?
壁に照明を当てて美しい陰影やグラデーションを出したい場合、壁の色は何でも良いのでしょうか?
白い壁の方が黒い壁よりも良いような気がするのですが、薄い色の方が良かったりしますか?
壁面のついては、つるつるよりもざらざらの方が良いように思えるのですが、壁面で気にしなければいけないのはどんな事でしょうか?
壁面に照明を当てる場合は、次の2つの目的です。
1.空間を明るく感じさせる・・・この場合は、表面の艶が少なくて明るい色味を優先します。
2.壁装材の質感を強調する・・・この場合は、壁装材に使うテクスチャーや素材が艶消しか、艶ありかで光源を変えていきます。艶がない場合は拡散光の出る光源。艶がある場合は、輝度の高い集光型の光源、というように使い分けます。質感ついては、質感を強く出すときは中間色より濃いめが最高です。あまり濃すぎれば、陰影が少なく見えづらいです。明るめの色の場合もコントラストが付かないので効果が低くなります。
あとは、表面がつるつるしているということは、艶があるということになりますので、光はあまり食いつきません。どちらかといえば、艶消し系の表面が、良く光が食いつきますので、演出効果が出しやすいです。
水のような感じですね。
最近は、間接照明が流行っていますが、一番大事なことは照明よりも光を受ける一次反射面の表面の艶有り艶ナシです。特に床で見受けるのが、家具の足元へ間接照明を入れたら、床に光源が映る。という場合でしょうか?照明優先ならば、床の仕上げは艶のないもの、カーペットや艶消し仕上げのフローリングや石系ですね。
因みに仕上げ材で最も光が良く食いつく素材が白の漆喰です。
昔の人の知恵ですね。蝋燭の炎だけで暮らせます。金屏風も艶がありそうで実は艶消しなのです。 よろしいでしょうか?