2023年06月26日
イベント
「これからの住宅ライティング」連載①
当協会副会長の山中先生がかつて専門誌で連載した「これからの住宅ライティング」を会員向けに紹介していきます。
第一回目は「明るさは照度では決まらない」
日本の照明の考え方の中心は、照度(ルクス)で表される明るさの基準が全てで、未だにリビングは「300ルクス必要」などと設計しています。約20年前に東京工業大学の乾正雄教授が執筆された「夜は暗くていけないか 暗さの文化論」という書籍は、私が考えていたことと同じことを指摘されていました。この書籍は暗さと文化レベルの相関関係を訴えたもので、私はその10年前位から実験を重ね「空間の明るさは照度で決めるべきではなく、<明るさ感>という別の基準を作らなくては」と考えておりましたので、まさに背中を押されたというか、間違っていないと感激したことを覚えています。
それでは、照度とは何なのか、明るさ感と何が違うのか身近な例を取り上げてお話しします。
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